トップ>HONDA CB50S>復活作業 その1(2008年3月)
3月20日の祝日、入手したCB50の復活を目指しましたが、その日はあいにくの雨。
やむなく週末を待っての復活チャレンジとなりました。
キャブレターのオーバーホール程度で復活してくれる淡い期待をいだいて作業を開始しましたが・・・

☆キャブのオーバーホール結果
圧縮はあるらしいが、キックしてもプラグが濡れず、まずはキャブの詰まりか負圧抜けを疑い、オーバーホールすることにしました。
キャブのガスケットセットを購入、バラしたキャブはキャブレタークリーナーで奇麗に清掃し、 新品のオーリング、ガスケットで組み付けしたあと、再度キック攻撃。
でも、爆発の気配はありません。
プラグをチェックすると、しっかりガソリンで濡れています。
混合気の濃すぎを疑い、キャブのエアスクリューやストップスクリューを調整してみましたが、全くエンジンがかかる気配すらありません。
押しがけしてもダメ。がっくり!!

あとは点火時期が大幅に狂っているか、圧縮が足らないか、ってところでしょうか。
こうなるとてっとり早いところからとにかく不具合要因の可能性を潰していくしかありません。


汚れて醜かったですが・・・ 分解&キャブクリーナー&水洗いでこんなに綺麗に




点火時期の調整はフライホイールを外さないと、すごくやりづらいんですけど、外すにもそれなりの工具が必要です。
また、圧縮を測るためのテスターは持っているのですが、バイクのプラグ用のアダプタがありません。
困った時にはすぐネット!
ツールショップのストレートにそれらしきツールとアダプタがありました。
自宅から30分の店舗へ直行、コンプレッションテスター用のアダプタとフライホイールプーラーを購入、安いね、ふたつで800円ほどで済んじゃいました!

早速家に帰って、まずは簡単な方からチェック開始。
コンプレッションテスターにアダプタを付けてキックキックキ~ック!!
あれれ??
テスターの針が振れません。
どっかから圧縮が漏れてるのか?
と、アダプタの各部をしっかり取り付け直し、再度やりましたが、結果は同じ・・・・
まさかテスターが壊れた??
そう思ってGT6でテストをしましたが、こっちはしっかり針が振れました。

う~む・・・・
キックを踏むとそれなりの抵抗はあるけれど、それは単にクランクの回転にかかる圧でしかなかったってことか・・・
50ccのバイクのキック圧がどの程度あれば適切かなんて、バイクを持ってなかった人にはキックの感触だけでわかるわけがないね。
なんとなく抵抗があるから圧縮もあると思ってた、素人の浅はかさ、でした!

300円で買えたコンプレッションテスター用のアダプタ 圧縮を計るも、針が全然振れない!


☆シリンダヘッドをバラしにかかる
圧縮漏れがあるとすれば、いろいろ原因は考えられるけど、まずは、タペット調整を・・・
うん、なんだか隙間が全くないぞ。
つまり、バルブを押し下げ過ぎ=上死点でもバルブとバルブシートに隙間あり=圧縮漏れってことですね
で、調整しましたが、なんだかやたらと調整幅が大きいなぁ、変だなぁ、と思いつつ、調整後に再度キック!
圧縮変わらず・・・・

あとはガスケットかピストンリング損傷??
どっちにしろヘッドを降ろさないと・・・・
しょうがないので、ロッカーアームシャフトのアッセンブリを外してみたところでおやおや??
なんか変だぞ???

お~なんてこった!
バルブのシャフトの頭が折れてる!!
こりゃ押さえの効いていないバルブスプリングに押されて隙間がないのは当たり前、調整しようとしても、スプリングが伸びきるところまで隙間ができないので、調整幅が大きくなるのは当たり前・・・
んでも、バルブのシャフトが折れてるのにバルブが燃焼室に落ちていかないってことは???
さらに圧縮が漏れてるってことは???

まだ推測ですが、シャフトのどこかがバルブガイドに固着してるのではないでしょうか??
バルブとバルブシートに隙間ができた状態のままで、何らかの原因でガチっと止まってしまってる・・・とすると、現象のつじつまが合います。

というところでこの日は時間切れ。
正解は次週!!

どっちにしろ、簡単に復活というわけにはいきませんでした・・・(T_T)
なんだかまたやっかいもん抱え込んじゃったかなぁ・・・・

オイル、汚いね。 バルブのシャフトが頭の部分でポッキリ!