トップ>mini 1000>キャブ、足回りにも手を伸ばしたが・・・(2009年5月)
☆キャブはエンジンルームの顔なのだ
このminiはキャブ車ですが、どうも個人的にはエアクリーナーボックスが見た目上、邪魔です。
このエアクリーナーボックスですが、吸気口になんだかよくわからないパーツが付いてます。
また、エキマニを囲うように取り付けられたボックスからエアを吸い込むような構造になってますしね。
これらの機構がどんな効能を持たらしているのでしょうか?
よくわからないので、独断と偏見でこのオリジナルのエアクリーナボックスを外し、ファンネルを取り付けてキャブ周りをすっきりさせようと思います。

エキマニの放射熱を集めるかのように取り付けられているボックス状のパーツ。
ここからエアクリーナボックスにエアを吸い込むようになっています
さらに、エアクリーナボックスの吸気口にはこのパーツが・・・ エアバルブのようですが、どんな働きをするんでしょうか?整流が目的?効果はあるの?


これなんかはもっとわからない
キャブの右下についてて、形状はデスビのエアバルブのようですが、キャブとはどこも接触していません。
おまえは何者なんだぁ~!!
とまぁ、働きがよくわからないパーツ類にはお引取りいただき、 キャブレター様がよく見えるようにいたしました。


エンジンルームを空けたとき、やはりキャブがパッと目に入る、それが最も旧車らしさを表わしてるように思うんですよね。
なので、みすぼらしいキャブは嫌なのです。
こうやって取り外したキャブは、持ち帰って綺麗にしてあげることにしました。




☆足回りは整備性が・・・・
このminiを運転してて感じたこと。
「乗り心地がまるでカートのようだ!」
個人的には決して嫌いな運転感覚ではなく、むしろ好きなほうですが、何分にも家族も乗せる足車です。
やはり普通の街乗りに適した乗り心地にしてあげないと・・・(妻から文句が・・・)

この車の乗り味の特性、ゴツゴツ感は、サスペンションがコイルではなく、ラバーコーンと言う、硬いゴムの塊が使われているからです。
これをコイルに換装するためのキットも販売されており、普通に行われている改造のようですね。

というわけで、私も乗り心地改善のため、ラバーコーンをコイルに換装する改造をやってみることにしました。
ネットで情報を色々調べたのですが、意外とminiに関する素人のコアな整備作業って、公開されていないんですね。
もちろん、あるにはあるのですが、手順があまり詳しく記載されてないんですねぇ、どういうわけか・・・
なので、例によって全くやったことがない作業に試行錯誤で挑戦です!

しか~し!! ボンネットフルオープンで作業性抜群のトラに慣れていた私にとってはminiでのこの手の作業はかなりストレスを感じる作業なのでありました。
でも、それなりに収穫はありました。
特に、どのサイトにも作業が難しいと書かれていた、フロント側のラバーコーンを抜く作業、私なりのやり方で何とか克服できましたので、その作業の様子を詳しく書き込ませてもらうことにしました。

リヤのラバーコーン抜きは他のサイトにも書かれている通りの、さほど難しくもなくコツも要らない作業でしたので、ここでは割愛します。

まずはホイールを全部外しました。タイヤも新品に交換(ネット購入タイヤを持ち込み交換)するつもりですので、そのためでもあります。 一応、ブレーキ周りもチェック! ローターに錆はありますが、厚みは十分、ディスクパッドもあまり減ってませんでした。問題ないでしょう


助手席側より運転席側の方が大変だったので、そっちを中心に書きます。ショックの後方の袋状の構造の中にラバーコーンが入っています。 まずはショックアブソーバーを外します。上下のナットを外せば簡単に外せます


次はアッパーアームです。これを抜くのが一番大変。
まずはタイロッドエンドリムーバーを使ってハブとアームを分離します。これは簡単。
このミニは純正のサスから既にラバーコーンのヘタリに合わせて 車高調整ができるHi-Roキットに交換されています。


さて、こっからが本番。アッパアームを抜くには画像矢印、前後のナットを外す必要があります。画像でわかるように、隙間が非常に狭い! 特にフロント側(右矢印)の隙間が助手席側よりも狭い!(ブレーキラインが邪魔してる)

純正のままだとラバーコーンコンプレッサーという純正の工具を使って、ラバーコーンを圧縮してからでないと抜けない、と多くのサイトに書かれていました。
ただ、スピットのサスを分解した時の経験で言うと、ジャッキをうまく使えばコンプレッサーを使わなくても外せると思います。
スピットの時は、スプリングコンプレッサよりもそっちの方が簡単にできたくらいです。

こいつの場合はHi-Roキット組み込み済み&ラバーコーンもかなりへたってる、という理由からか、そういった技を使わずとも、ここまでの作業でHi-Roキットのシャフトがフリーの状態になりました。
こっちはリア側。狭いですが、19mmのコンビレンチをかろうじて差し入れて少しづつ回せるだけの空間はあります。 こっちはフロント側でさらに狭い。外すのは太いナットではなく、その左右についている11mmの小さなナット。奥のナットには手持ちの普通の短いコンビレンチではメガネ側でもオープン側でも噛ませられない


しばし思案に暮れる。
こんな場所でも噛ませられるようなレンチを買ってこようか、とも思いましたが、この部分だけのために余計は出費はばからしい。
エンジンルーム側からアプローチできないか?と考え、ウィンドウウォッシャーリザーバタンクを外してみると、なんだ、真下にナットが見えてるじゃないか。
それでも手持ちのレンチでは、少しづつ回せる程度の隙間でしかありません。 じゃぁクラッチレリーズも外しちまおう。(簡単に外せる)
やったね、これで作業性はばっちり!すんなりいきました!
どのサイトを見ても、「前後のナットを外す」という一言しかなかったけど、僕的にはここが一番のキモだと思うんだけどなぁ・・・
え?それ用の工具があれば簡単?ってことなのかなぁ・・・


で、あとはシャフトを半分ほどフロント側に抜けば、アッパーアームを抜けます。 すると、Hi-Roキットのシャフトがぶら下がった状態で顔を出します。球状の金属部はサスを支えるナックルジョイントというパーツです アッパーアームのサスの軸受け部分にはナックルジョイントのグリスケース部が固着してます。 ペンチでグニグニと剥がし取ります。
薄い錆で固着してた感じですね


ラバーコーンはゴムで出来ているので、Hi-Roキットの嵌め込み部分にに固着してしまってます。 マイナスドライバーでこじって外しましたが、結構頑固に固着してました Hi-Roキットが外れればようやくラバーコーンを引っ張り出せます。
新品のラバーコーンは画像でしか見たことありませんが、かなりへたってしまってますね。あとはコイルの組み付けだな。