トップ>Triumph GT6 整備編>整備は「基本に忠実」が大切(2007年5月) |
5月の連休はしっかり暦通りに休みが取れました。 正月も含め、暦通りに休めたのはほぼ2年ぶりのこと。 連休中はたまっていた自宅の仕事、庭の手入れや部屋のインテリアに手をいれたり、そして懸案のガレージ作りにもたっぷり時間をかけられた。 一方で、GT6もキャブの整備と車検をお願いした近くのロータス専門ショップからは入庫OKの連絡は一向に無し。 ま、高級車を相手にしているショップからすれば、ポンコツトラの面倒なんぞは見たくないんでしょうな。 じゃしょうがない、時間も多少はできたことだし、自分で整備するのは望むところ。 車検もトラ仲間からのアドバイスではユーザー車検で何とかなりそう。 | |
☆スロットルバルブシャフトが歪んでる・・・ | |
というわけで、忙しい連休中の某日、さっそくキャブの整備を開始しました。 2月に新品のキャブに交換したけれどアイドリングが超不安定(高いまんま)な状態のままです。 その時は、非常に仕事で忙しい時期で精神的に余裕がなかったのでしょう。かなりいいかげんな作業をしてました。 実はこの連休の1週間前、いったんキャブを外し、改めて怪しい箇所がないか、組み上げ時のことを思い出しながらの調べを行っていました。 確か、前後どちらかのスロットルバルブ(バタフライ)のシャフトの動きが渋かったけど、ま、いいや、で組み付けたんだよなぁ・・・ で、調べてみると、やはりフロント側のキャブのシャフトの動きが非常に固い。 これだとスプリングのテンションが負けてしまってるかもしれない。 スロットル部を分解し、シャフトを水平な箇所に当てて見てみると少し片側に隙間が見える。 う~む、不良品か、もしくは組み上げ時にバタフライを取り付ける時、ビス留めの力が強すぎて歪めてしまったかのどっちかだな。 シャフトは銅製でやわらかいので、ビス留め時には注意が必要なのだ。 さっそくspitbitsに注文、3日後には手元に新品のシャフトが届いていた。 キャブの整備ついでに、燃料系統でボロくなっている部分、ホースやクランプ、燃料フィルターも交換しようと、それらも同時に入手した状態でこの連休を迎えたのだ。 まずはくたびれた燃料ホース、錆びたクランプ、汚れきった燃料フィルターを交換しました。 あたりまえだけど、すっかり奇麗になりました。 つづいてキャブの組み上げと組み付けです。 ゆっくりと丁寧に各部をマニュアル通りにしっかり確認しながら組み上げます。 組み付けも同様に、アクセルからのジョイント部と前後のキャブを繋ぐシャフトとの組み付けではスロットルバルブの開閉状態が前後でしっかり同期するよう、十分確認します。 チョークケーブルを取り付ける際も、前後のテンションに差が出ないように確認しながらの作業です。 | |
スロットルバルブのシャフト、見た目ではわからないが、微妙に歪みがでてる | ネットでゲットしたパーツ類。全部で3千円くらい |
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古いホース、燃料フィルタ類 | 新品に交換、すっかり綺麗になりました |
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☆謎のパイプ | |
一応、エンジンにキャブを取り付けるところまでは終えました。 最後に、謎のパイプへの処置が残っています。 こいつは前後のキャブの同じ位置についてます。 古い方のキャブではフロント側にもう少し細いのがついてるだけです。 古い方でのこのパイプの役目は、デスビの進角コントロールです。 デスビのバキューム進角装置とホースが繋がり、キャブの負圧が進角装置のダイアフラムを前後させ、それによって点火タイミングが微妙に調整される仕掛けになっています。 この仕組みについては以前ここ↓に書きました。 http://spitfire-mk4.com/ja/2003073.html さて、古いキャブの役目をこいつが担ってるとすると、新しいのはパイプが前後についてて、バキューム進角装置のパイプの口は1本。なので、分岐のパーツが必要なはず。 そう思って、いろいろ調べたのですが、それらしいパーツの存在が確認できないんです。どうやっても。 市ヶ谷のBRGさんに持ってって見てもらってもわからないとのこと。 謎を解けず、この部分だけは納得しないまま、しょうがない、自分で適当に三又のジョイント金具を買い、ホースで連結して作業完了! 理論的にはこれでしっかり機能してくれるはず。 で、エンジンをかけました。 やっぱり基本に忠実、というのは大事ですね。 一発でかかりました。(それまでは結構何回もセルを回さないとかかりませんでした。) アイドリングもそれまでと比べるとはるかに安定しています。 が、それはただそんな感じがしているだけです。 実際のところはちゃんとシンクロテスターで調べないとわかりません。 精通したプロなら音だけでわかるのでしょうが私はど素人。機械に頼る以外、正しい整備なぞはできっこありません。 加えて、ガソリン漏れがなおりません。以前から現象が出てましたが、キャブを換えればなおるかな、と安易に考えてました。 というわけで、今回はまだとりあえず正常っぽくキャブが機能を発揮しだした、というレベルです。 ガソリン漏れも含め、もう少しきっちり整備し、安心して車検に出せる状態にしたいと思います。 | |
古いキャブ(フロント側)。デスビとの繋ぎ口は中央のパイプ1本だけ | 新しいキャブでは古いのより若干太いパイプが前後ともに付いてる |
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適当に買ってきたジョイントでキャブとデスビを繋ぐ | |
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