トップ>Triumph GT6 復活編>なんで?なんで?電装系で四苦八苦(2004年4月) |
☆こんどはコイルか?? | |
4月第3週末、電装系はもう大丈夫だろう、とフル充電したバッテリーに付替え、正常に動作してくれるかテストするためにエンジンをかけてみたが、スターターモータが駆動するだけでエンジンがかかってくれない。 チョークをいっぱいに引いてもダメ。キャブの一部をオーバーホールしたときに何かまずいことやっちゃったかなぁ、と思って調べてみたが特におかしなところはなく、何度かクランキングしてプラグを抜いてみたがしっかり混合気の湿りも見られる。 スパークか・・・ プラグを外して火が出ているかどうかを確認してみたところ、やはり火花が全く出ていない・・ なぜだぁ~?!ジェネレータやコントローラのトラブルが他のパーツに飛び火したのか? どっから調べようか・・・と頭を抱えていると駐車場のお隣さんのTさん登場。 以前、電気系の設計のお仕事をされており、かつ以前ラリーも本格的にやっておられて、車のメカにも詳しい方です。 さっそく状況をお話しすると、 「コイルってことも考えられますね、ちょっと調べてみましょうか?」 と持ち出されたのが以前仕事で使っていたというテスター。私が持っている安物とは違い、非接触で計測もできる本格的なもの。 スピット用に購入しておいたルーカスの新品コイルがあったので、それと古いものをテスターの数値で比較してみましょう、とのことで調べてくれました。 +と-端子間の抵抗はほぼ問題ない数値でしたが、+端子とデスビへの接続端子との間に異常あり?古いほうの数値があきらかに異常(計測不能)とのこと。Tさんいわく、 「どうやら古い方は漏電しているように思います。」とのこと。 ただ、もちろん専門家ではないので、それが原因かどうかははっきり断言できないとのこと。 数値が新品のコイルと大きく違っていることは事実だが、だからと言ってそれが原因でスパークしないかどうかまではわからない、と言うことでした。 確かに他にも考えられる原因がひとつ。先々週、色々トラブルの原因を探る過程でイグニッションスイッチのリレーからすべての線を外し、先週、復活させるときに繋ぎなおした経緯があります。 元の繋ぎを記録しておいたわけではなく、繋ぎ直す時点でテスターを使って配線経路を調べながら付けていったので、これが間違ってる可能性もあり。念のためもう一度よく確認してみました。でもやはり間違いはなさそうです。 う~、やっぱりコイルかなぁ(コイルよお前もか!) ま、やってみましょ!ということで、コイルを交換、セルを回してみました。 |
左がスピット用に買っておいたコイル。これ使っちゃお |
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駐車場のお隣さんTさんが持ち出してきたテスター | |
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ところが、やはりウインウインいうだけでかかる気配全くなし! なんなんだぁ~、と再度プラグを外してスパーク確認。 ウインウイン、スパークしない・・・!! と思っていたら急にバチッ!と火花が! エンジンもブロンッ!とかかりかけた! こりゃいけるか、とプラグを戻してしばらくクランキングするが、やはりかかる気配なし。 あきらめかけた時、ブルルン!と突然エンジンがかかりました。 なんじゃぁ~?こりゃ~よおわからんなぁ・・・ でもとにかくとりあえずはかかってくれました。 でも、このあと用事で駐車場を離れ、1時間ほどしてから戻って再度エンジンをかけようとするとはたまた不思議! こんどはスターターモータすら回りません!ウンともスンとも言いません! よく見ると、キーを差してイグニッションをオンにしたままになっている。 これが原因でバッテリーがあがってしまたのかなぁ~・・・ で、いったん自宅にバッテリーを持ち帰り、3時間ほど充電、フルではありませんがその状態で再度エンジンをかけてみたところ、 今度はスンナリかかってくれました。 う~ん、電磁式燃料ポンプ使ってる訳でなし、ライト付けてた訳でなし、イグニッションスイッチだけでそんなに短時間にバッテリーあがっちゃうもんかなぁ、ひょっとしたらこのバッテリー自体がかなり弱ってるのかも。何度か充電器で充電しなおしてるからなぁ などと思いながらキャブを調整。少しずつ回転が安定してきたようです。 その後、試しに古いコイルに戻してエンジンをかけてみたところ、今度はちゃんとかかってくれました??? |
☆一応バッテリー交換はしてみましたが、電装系全体は・・・ | |
コード類はすべて線の色が判別できないほど汚れてます |
翌日曜日、一抹の不安をいただきながら午前中に駐車場に出勤(?)、恐る恐るキーを回してみました。案の定、ウンともスンとも言いません。 やっぱりかぁ~。また充電してみるのも時間かかるしなぁ、いずれ容量の大きいバッテリーに買いなおそうと思っていたので、思い切って買うことに。すぐ近くのホームセンターのカー用品コーナーで75D24Lを11,340円で購入(痛い!)。 さっそく付替え、今度は文句ないだろう、と思ってキーを回すと、 「・・・・・」 えっ?!何!? やっぱりウンともスンともいいません。 う~ん、どうなってんだ、どっかの接触か?と混乱する頭で数度キーを回していると、 急にウインウインと勢いよくクランキング開始、ブルン!とエンジンがかかりました。 「・・・・・。」 しばし運転席で呆けてしまいました。いったい何が悪いんだろう? その後、この日は何度もエンジンをかけ直してみましたが、一度もトラブルなくすんなりかかってくれました。 この固体の電装系全体に言えることですが、非常にくたびれた感じです。配線接続部はどの部分も薄汚れており、しかもそれは外側だけでなく、画像のように接点を外してみると端子でさえも錆びのような汚れで覆われた状態です。 どこで接触不良がおこってもおかしくないと思います。この状態がセルが回ったり回らなかったり、という不具合を引き起こしているのかもしれません。 3種類のモデルで構成されているこの固体のなかで、電装系はおそらくスピットMK1かMK2のものだと思われます。足回りやエンジンの程度の良さから比べると、この部分の程度はお世辞にもいいとは言えないようです。 とりあえずこの状態で車検は通そうと思いますが、不安の残る状態なので、メインハーネスはそっくり新品に交換することにしたいと思います。 |
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接点もなんだか傷みがはげしい。大丈夫かよ | |
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正体不明のリレー。配線図を見てもそれらしい経路はなく、
何かのオプションパーツのために付けたものと思われます。現時点ではそのパーツは付いておらず、配線が切れて露出したままになっています | |
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