トップ>Triumph GT6 復活編>不調は続くよ~♪どこまでも~♪(2004年4月) |
☆ブレーキマスタシリンダーのオーバーホール | |
分解したブレーキマスターシリンダ。中は結構傷んでましたが、簡単に研磨、見た目だけは綺麗になりました | 4月第4週末、ブレーキマスタシリンダーのオーバーホールを行いました。 分解作業は、スピットレストアの大先輩、URANIWA ENGINEERINGさんのホームページにその詳細が公開されており、これを参考にさせていただきました。 分解してみてわかったのですが、シリンダ内からフルードが完全に抜けて結構時間が経過しているのでしょう、ちょっと内部も傷みが激しい状態です。 マスター側のピストンを引き抜こうとしましたがなかなか抜けません。ペンチで掴んで何とか引っ張り出しましたが、すっかり傷だらけになってしまいました。 ピストンだけでも交換したいと思ってBRGさんに問い合わせてみましたが、この部品単体では供給されておらず、シリンダごと全交換になるそうです。 しかも、GT6用のものは在庫もなく、発注しても手に入るかどうかはわからないとのこと。 スピットのマスターシリンダに比べると、GT6のものは径が一回り大きいようなので、スピット用のものを代替にするのも何となく抵抗があります。 しょうがない、傷だらけにしてしまったピストンをペーパーで磨いてなんとか使えそうな状態にしました。 でも組み付けてフルード漏れが起きないかどうかを試してみないと、最終的にこれをそのまま使っていけるかどうかはわかりません。 |
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☆キャブのダイアフラムがダメ | |
あと、前回、キャブの調整をしていて気がついたのですが、エンジンがかかっているとき、フロント側のキャブのエアーバルブが全く上に持ち上がっていません。 最初はエンジン回転によってふたつのキャブからの混合気供給が自動調整される仕組みになってるのかな?と思っていたのですが、それらしき機構も見当たらず、マニュアルを見てみるとSUキャブと同じく、同期をとるタイプのキャブでした。 エアバルブは指で持ち上げれば普通に上がってくれるので、こりゃぁもしかして・・・・と思ってダンパーキャップを外し、エアーバルブを取り出してよく見てみるとダイアフラムの一部が破れていました。 こりゃ持ち上がらんはずだわな。 キャブレターは、エンジンのシリンダ内でピストンが上下することによって発生する負圧(空気を吸い込む力)がエアーバルブを引っ張り上げ、それによってメインジェット(ガソリン供給管)に 挿入されているニードル(ぶっとい針みたいなもん)も持ち上がり、メインジェットとニードルに隙間が広がることにより、その隙間から霧吹きの原理でガソリンが霧状になって噴出される仕組みになっているわけです。 ダンパー内のダイアフラムが破れていたのでは負圧が働かないのでエアーバルブが持ち上がらなかったのでしょう。 新しいダイアフラムを買うしかありません。 |
キャブのエアバルブとダイアフラム。矢印の部分が破れてます |
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☆ソレノイドまで逝かれたか?! | |
ソレノイド新旧。もちろん左が新品 | 昼食を済ませ、午後からの作業開始直後に再度エンジンをかけようと、2回、キーを回してクランキング、3回目のキーを回したところでまたもセルが回らなくなりました。 またかよ・・・ こりゃ、やっぱどっかの接触が悪いに違いない!と、とにかくソレノイドに繋がる配線の接点を全部簡単に磨き、再度接続、キーを回すも何の反応もなし・・・ ソレノイドが逝かれたか? イグニッションスイッチの端子からソレノイドの端子までを直接、テストのためのバイパス線用に作ったワニ口+コードの配線ケーブルで繋ぎ、再度キーを回してみました。 同じく何の反応もなし・・・ イグニッションスイッチの別端子にはバッテリーから電気が流れてきていることは確認できました。イグニッションスイッチのふたつの端子間の導通(キーを回した時の)も確認済みです。 ということはやっぱソレノイドさんがお亡くなりになったようです。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏・・・(突然生き返ったりするかもしれませんが) |
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なんてこった!まさしくモグラ叩き状態!ちくしょう・・・だんだん頭に来たぞぉ~~ で、速攻でBRGさんへソレノイドとキャブのダイアフラムを買いに行き、戻ってきてまずソレノイドを交換。 エンジンかけてみたら、今までとは全然違う勢いで、ウインウイン、セルが回りだしました! はっはぁー!ざまぁ見やがれ! これですぐにエンジンがかかるはずでした。 ところが・・・セルは非常に勢いよく回っているのに、全くエンジンかかる気配なし! 雰囲気からして、例によってまたスパークしていない感じです。 プラグを抜いて確認してみました。やはりスパークしていません・・・ んのやろぉぉ~、おぅおぅおぅ!上等じゃねぇか!! って、不動車相手に江戸っ子の喧嘩じゃないんだから・・・ましてや僕は関西人だし・・・ ここはひとつ冷静に・・・(^^;ゞ 結局この日はここで時間切れ。 ここまでの作業で結果的にランプのリレー類の他の主要な電装パーツはほぼ新品に交換しました。 あとはほんとに腐れきった配線類しか不調の原因は考えられません。 次週はイグニッション系の配線を全部見直し、今度こそ電装系を生き返らせるぞぉっ!おぉーっ!(と、一人で息巻く日曜日の夕方) |