トップ>Triumph GT6 復活編>最後の難関 サイドブレーキ(2004年05月)
☆ダッシュ関連仕上げ
ウッドオイルを塗りこんだ後、あるモノで磨きました ウッドオイルを塗りこんだダッシュボード、2~3度上塗りしました。 ウッドオイルの色でかなり雰囲気が違ってきますが、私はチェリーといって、少し赤みがかった色にしました。
あとは艶出しです。簡単に艶出しをするのであれば、ニスを塗るか、クリアラッカーをスプレーする、ということでいいのでしょうが、何しろ室内の他の部分はかなり遣れた状態です。
ダッシュボートだけ艶々のピカピカだとちょっと浮いてしまいそうでなんとなく抵抗があります。
で、あまり艶が出ない状態に仕上げるためにあるもので磨くことにしました。
なにかと言うと、陶器です。湯のみでもご飯茶碗でもいいのですが、陶器の表面で木の表面をゴシゴシこすってやるとあ~ら不思議、艶が出てきます。
もちろん、艶出し塗料を塗ったような綺麗な艶にはなりませんが、くたびれた内装のダッシュボードにはこの程度の艶の方が個人的には良さそうに感じたので、これで仕上げることにしました。
ある程度艶が出てきたら、最後はプラスチック研磨用の布でさらに磨いてあげると少しは艶の深みがでます。

そこそこ綺麗にできたダッシュに計器類をはめ込もうと思ったのですが、あまりに汚い。とくにスピードメータはなぜかガラスの内側が曇っています。これだけでも綺麗にしようとガラスのカバーを外してみました。するとカバーの内側のゴムのパッキンが固体化してボロボロの状態。
あちゃ~見なきゃよかった・・・こんなの見ちゃうと綺麗にせざるにはおられない。
他の計器も同じような状態に違いない・・・バラしてみると案の定、ボロボロ・・・
しょうがないので、結局、このカバー類は古い塗装をざっと研磨して、その上から黒のスプレーを吹きました。
ボロボロになったパッキンは、”スポンジゴム”なる平面材料の端をカバーの外周に合わせて細長く切り、それをカバーの内側に1週させて取り付けてみました。十分パッキンの役目は果たせそうです。

かくして一通りリペアが終わった計器類をダッシュにはめ込んでみました。
おお!なかなか綺麗ではあ~りませんか!ダッシュの雰囲気がいかにもお手製という感じが出ており、お粗末でもあり渋くもあり・・・今のGT6には合ってるように思います。

取り外したスピードメータのガラスのカバー。パッキンがボロボロ
一応、リペアが終わったダッシュ。なかなか渋いかも

☆またしても正体不明のパーツが出現!
役に立たないサイドブレーキの状態を見るためにジャッキアップして車の下にもぐりこみました。
間違ってもジャッキで車体を支えただけの状態で車の下に入らないようにしたほうがいいです。
ジャッキの油圧装置がいきなり壊れて車体が自分の体に落ちてくる、なんてことも十分に考えられます。
いかにタイヤを付けたままであっても、こんな車高の低い車のジャッキが外れでもしたら、私は間違いなく圧死です。
実際、死亡事故なども起きていると聞いた事があります。
しっかりウマになるもの(余分なタイヤがある場合はそれを代用できます)で車体を支えたうえで作業を行います。

さて、ブレーキワイヤーを調整しても十分に効かないサイドブレーキのリアケーブルへのリンク部を見てみると、
あれれ?こ、これは何じゃ?スピットのものとは全く違う構造のパーツが付いている。
GT6のパーツリストを見てみてもこのような形状にはなっておらず、基本的な構造はスピットと同じはず。
そもそもスピットのサイドブレーキのリアケーブルは、左右のブレーキを繋ぐ1本のワイヤーになっています。
が、こいつはこのリンク部から左右別々のワイヤーが出ています。
取り外してよく見てみました。見るからにあやしい・・・
なんだかあちこち溶接の痕があり、手製のパーツなんじゃないの?と疑いたくなるほどです。
念のため、パーツショップのBRGさんに電話で確認してみましたが、スピットもGT6もブレーキワイヤーは1本で繋ぐ構造のはずです、とのこと。
んじゃぁスピットのパーツを流用するか、と思ってよく見てみると、ワイヤーケーブルのガイドがスピットとGT6では異なっています。
スピットは、湾曲した溝状のパーツがフレームに取り付けられており、ワイヤーをその溝に沿わせて取り付けるようになっています。
一方、GT6の方は、パイプ状のパーツが取り付けられており、ワイヤーをその中に通すようになっています。
ところが、GT6用に購入しておいたケーブルは、このパイプの穴には太すぎて入りません。しかも長すぎます。
スピット用に購入しておいたケーブルだと長さはちょうどよさそうなのですが、やはり太すぎます。

う~ん、何が本来の状態なんだろう・・・よくわからない。どうしようかなぁ・・・
よし、決めた!もうこれ以上時間をかけたくないので、しょうがない、あとはF自動車さんの助けを借りることにします!
サイドブレーキは効きませんが、この状態で次週、F自動車さんに持ち込むことを決め、その旨も連絡しました。
一応、ブレーキの効きを確認するため、この日、仮ナンバーを付けて結構な距離を走ってみました。
うん、大丈夫そうです。(多少は不安...)
はやく車検を取りた~い!
取り外したサイドブレーキのパーツ。溶接痕だらけで非常に怪しい...
これがスピット/GT6に本来付いているパーツ