トップ>Triumph Spitfire MK4 分解編>大量に部品発注。クランクプーリーを外す(2003年2月)
☆パーツ屋さんのSpecial Priceサービスに飛び付く
1月29日、大量に部品を発注しました。
Spitfire専門のパーツ屋さん、Spitbitさんの「今月のSpecial Price」サービスが、1月末までに発注した商品が 最大20%引き(発注金額が大きいほど割引率が大きくなる)になる、というものだったので、 この際だから必要と思われるものをまとめて注文することにしました。
数個程度の単価の低いパーツであれば国内のパーツ販売の専門店(BRGさんとか)で買った方が安いのでしょうが、 それなりの金額をまとめて発注する場合だと、海外から直接輸入しても、運賃は商品代金の30%以内には抑えられるようなので、 ずっと安くすむと思います。
今回は大雑把に言って下記のような商品を注文しました。
総数では67点にもなり、すべての明細を記載するのは大変なのでざっとまとめました。
金額にして約1200ドルにもなりましたが、Special Serviceで約20%のDisscountがあったので、970ドル程度で購入することがきました。

1)タイミングチェーン関連パーツ類
2)ハンドブレーキ関連パーツ類
3)リーフスプリング
4)サイドミラー
5)コイル
6)イグニッションチューニングキット
7)ガスケットセット
8)マフラー
9)ドアヒンジ類
10)メインハーネス
11)ボディマウントボルト類
12)上記各パーツに関連したボルト、ナット類


ボルト、ナット類はほとんど全てを交換するつもりで部品を発注しています。
やはり錆やオイルでいずれのボルト、ナット類も醜くなっており、かと言ってそれらはわざわざ時間をかけて磨いて綺麗にする程貴重なものでもなく、かつ、単価も安いものなので、どんどん交換することにしました。
リーフスプリングやマフラーといった重量物もあったのですが、運賃も340ドル程で済みましたので、安い買い物ができたのではないかと思っています。
ちなみにこの運賃は航空便の場合です。海上輸送の場合ならグッと安くなるはずです。
もちろん、到着までに日数がかかりますが、急がない場合で、なおかつ重量物、大きな物を注文する場合は船での発送を依頼する方がお得でしょう。

昨年から発注したパーツを考えると、新品に交換するパーツの点数は相当なものになります。
現在までに発注したパーツの総金額を計算すると、運賃も入れて全部で3,050ドルにもなります。日本円で36万円くらいか・・・
この先、オールペン、座席のレザー張替え、車検等考えると、いったい完成するまでいくらかかるのでしょうか!?
恐ろしくなってきました。
☆特大レンチでプーリーボルトを緩める
翌週、2月に入りました。
クランクプーリーをはずすことにしました。が、プーリーボルトがでかい。
普通のレンチでは到底サイズが合わず、近くのホームセンターに走り、買ってきたのが特大のモンキーレンチ。で、で、でかぁ~!でも強力です。
クランクプーリーを外す前に試しにフロント足回りのタイロッドエンドとタイロッドを組みつけているナットを緩めてみることにしました。
この部分もかなり錆付いており、昨年、レストア着手初期の作業で足回りを分解しようとして、結局固くて取れずに作業を中断していた部分です。レンチを当て、「よいしょっ」っていう程度の力を入れると、あっけなくナットは緩んでくれました。すごい、、、
気を良くしてプーリーボルトを緩めにかかりましたが、ここはなんといってもエンジンの駆動部の中心です。簡単に緩むわけがありません。手ではいくら全体重をのせて回そうとしてもビクともしません。
ならば、とシャシーの上にのり、足をかけて全体重をレンチのレバーの部分に乗っけました。「ガクン」という感じで、一瞬、レンチがナットから外れてしまったんだ、と思いましたが、ナットをさわってみると、見事に緩んでいました。
「やったぁ~」
と、またもや大きな満足感。
なんか、こういうことが楽しくてレストアしてるみたいなところもありますね。
あとはプーリーをはずす作業ですが、これも当然、そう簡単に外れないんでしょうね。
やはりプーラーが必要です。翌週、プーラーを買うことにし、この日は家の中でできる作業として(この日はめちゃくちゃ寒かったのです)、外してきた補機類のOHに挑戦することにしました。

画像の矢印がクランクプリーボルト。でかいです。
こちらはバカでかいモンキーレンチ。強力です。
☆補機類リペア。燃料ポンプから
まずは簡単にバラせそうな燃料フィルターを分解してみることにしました。
ネジ類もなんなく緩み、作業は非常に簡単でした。が、分解してビックリ!
写真の通り、粉状になった錆がフィルターの内側にビッシリです。
よくこれでガソリンが通っていたなぁと思うほどです。
これだけ錆が取れているということは、ひょとしてガソリンタンクの内側もかなり錆びているということでしょうか、、、、
また作業が増えそうです、、、

燃料を送り出す仕掛けは簡単で、このパーツから棒状の爪が出ており、それがカムシャフトの動きで上下するようになっています。
その上下の動きがフィルタケース内部に張られた膜状のものを上下に動かすことにより、燃料が送り出されます
実にアナログ。

一応、燃料フィルターを分解はしてみましたが、リビルドキットのようなパーツも提供されていないみたいです。
おそらく交換する場合は、フォルターごとそっくり交換するのが普通なのでしょう。
アセンブリでも価格はわずか24ドル。安いもんです。
これも後で注文することにしました。
分解作業自体は無駄になりましたが、どのような構造で燃料が濾過されているのかを知ることができたのは収穫でした。

燃料フィルタの中は錆びの粉がびっしりでした。
中から掻き出した錆びの粉。ガソリンタンクの中はどうなってんだろ