トップ>Triumph Spitfire MK4 分解編>エンジンスタンドに取り付ける(2003年3月)
☆どうやって取り付けましょうか・・・
取り外したエンジンをエンジンスタンドに取り付けます。
と言ってもこれが意外とすんなりいきません。
スタンドにはエンジンを取り付けるためのアームが付いています。(画像の黒いL字型の部分です。)
ここにボルトを通して、エンジン本体の、バックプレートを取り付けるためのボルト穴に組み付ける仕組みになっているのですが、 まずこれだけの長さのインチサイズのボルトを探してこなければなりません。
しかも、スタンドのアームのボルト通し穴のサイズに比べてエンジンブロックのボルト穴が小さいんです。
かなり細長いインチサイズボルトを見つける必要があり、色々探しましたが、見つかりませんでした。
駐車場の近くに螺子専門の卸屋さんがあり、そこで探してもらったのですが、そんな細長いインチサイズボルトはありません。
で、色々考えて、画像のように厚めの横長プレート金具の一端をエンジンブロックに取り付け、もう一端をスタンドのアームに取り付けました。
これでバッチリでした。
このプレートは2枚重ねで取り付けています。薄いもの1枚だけだと、スタンドに取り付けて時間が経つとエンジンの重みで曲がってきてしまいます。

エンジンクレーンに吊るした状態で上記方法で4箇所のアームにボルトで取り付ければ完了です。
エンジンスタンドに取り付ければエンジンを簡単にグルグル回転させることができます。
これでオーバーホールに着手できます。
エンジンブロックのボルト穴が細く、取り付けには工夫が必要でした。
スタンドに取り付け、ひっくり返したところです。
☆まずはオイルパンを外します。
オイルパンを外しました。中に見えるのはクランクシャフトとオイルポンプ(丸い網状の方)です。


エンジンスタンドに取り付けたエンジンをひっくり返すと、オイルと錆にまみれたオイルパン。
ボルトを緩め、オイルパンを取り外しました。
とにかく、ドロドロのオイルがビッチリこびりついています。おまけに臭いし・・・

オイルポンプ(画像の丸い網状のフィルターが付いたパーツです)を取り外し、クランクシャフトを押さえているプレート等を取り外し、 ピストンのコンロッドのボルトを抜けばクランクシャフトが引っ張りだせます。
これらの作業は特に難しい個所も無く、すんなり行えました。
コンロッドキャップは、組み立てるときには分解した時と全く同じ状態で組み付けなければならないそうです。
順番と向きも完全に同じでないとだめらしいので、分解時には、ポンチ等で目印をつけておくといいそうです。
オイルパンの内側です。オイルがドロ~リ!