トップ>Triumph Spitfire MK4 分解編>アームのボルト抜きに再挑戦(2003年3月)
☆ちくしょう~!無理やり外してやったぞ!
こいつにダブルウイッシュボーンのアームが組み付けられていました。 さて、エンジンを降ろさなければならない原因を作った、どうしても外れないアッパーアーム取り外しにトライしました。
まず、エンジンマウントの呪縛から逃れた、アームを取り付けているフレームをシャシーから外しました。
5箇所のボルトでかなり固く組み付いていましたが、なんとか外すことができました。
画像のようにアッパーアームが組み付いたままです。

ブッシュを通っているボルトを抜くだけなのに、何をやってもビクともしない。
大きなハンマー(1480円)を買ってきて、ボルトの尻からガンガンたたいてもダメ
ドライバーでこじろうにも、隙間が全く空かない。
結局、叩いているうちに鉄板がどんどん曲がってきてしまい、いいかげん頭にきて、ついには鉄板を思い切り捻じ曲げてアッパーアームを無理やりはずしました。
「ハァハァ、、ちくしょう・・・ざまぁ見ろ!」 と無理やり外した片方のアッパーアームを手に呟いたはいいけれど、曲がってしまった鉄板を見てしばし呆然・・・
これをどうやって元に戻そうか・・・
おまけに捻じ曲がったフレームにはブッシュとガッチリ錆付いたボルトが抜けずに残ったままです。
はぁ~・・・


最終的には、これを素人が修復するのは不可能と判断し、知り合いのF自動車さんに相談することにしました。
F自動車の社長のFさんは、僕が所属している社会人のスキークラブ(今は活動休止状態)の創始者で、学生時代は競技スキーをやっていたそうです。
社会人スキークラブと言っても色々あって、このクラブはSAJ(全日本スキー連盟)公認のスキークラブでしたので、結構練習もハードなクラブでした。
Fさんはこのクラブの会長なので、僕は今でもFさんのことを「会長」と呼んでいます。

この車を購入した時にそのことは知らせおり、何か困ったことがあったら相談させてもらうことになっていたので、今回の件を電話でお願いすると、
、 「いいよ、見てあげるから持っておいで」
と言ってもらえました。
さっそく出向き、ショールーム(スズキの正規ディーラーさんでもあります)で自動車談義をしたあと、見てもらいました。
「あ~、こりゃぁ切って溶接するしかないね」
とのこと。お願いし、預けて帰りました。

それから2~3日して、仕上がったとの連絡をもらい、週末、引き取りに行きました。
さすがプロ。綺麗に修復されています。お礼をいって代金を支払おうとすると、
「そんなのいいよ、僕が好きで趣味で修理したようなもんだから。
そのかわり完成したら運転させてくれればいいよ。」
とのお言葉。ありがたいやら申し訳ないやらで、、、でも甘えることにしました。
ありがとうございます!(おまけにさび付いて取れないエキマニのスタットボルトも取ってくれるとのことで、預けてしまいました!)
実はFさんは以前、Triumph TR3を所有していた時期があるそうで、それ故、私のバカな行動を応援してくれているのかも知れません。

とうとうブチ切れ、ヒステリー状態(?)でフレームを無理やり捻じ曲げて、アームだけは外しました。
結局、知り合いのF自動車さんに溶接して修復してもらいました。う~ん、さすがプロ!
☆アームに圧入されたブッシュを抜き取ります
アームに圧入されたままのブッシュを抜き取りにかかった。
まずロアーアームを作業台に固定し、左右のアームの片方のブッシュの頭をたがねで叩いてやると少しづつ抜けていき、最後はスポッという感じで外れました。
「よし!」と思って、もう片方を抜きにかかったが、こちらは一向に抜ける気配がない。ガンガン叩いてもビクともしない。
たたいているうちに、たがねの頭を狙って打ちつけたハンマーが、的を外れてたがねを支える自分の指に当たってしまいました。
痛くて飛び上がりましたが、これを3回もやってしまい、指が腫れ上がってしまいました。
アッパーアームの残りひとつの方もやってみたが、こちらも全くダメ。
「う~ん、、、どうなってんだ!」
今度はブラスバーを当てて力いっぱい叩いてもみましたが、結果は同じでした。

とにかくゴムが古くなって貼り付いてしまっているようで、どうにもなりません。
しょうがないので、最後はドリルを使い、ゴムの部分に穴をあけて縦に砕き、ようやく抜くことができました。
アーム側が多少ドリルで傷ついてしまいましたが、しょうがないでしょう・・・
ブッシュにタガネかブラスバーを当ててハンマーでぶったたきます
どうやっても抜けないため、最後はドリルを使ってゴムの部分を砕き、ようやく抜けました。