トップ>Triumph Spitfire MK4 分解編>>ほとんどシャシーとボディだけに・・・(2003年5月) |
☆シート他、室内のもの色々取り外し | |
シートガイドも錆のためにスライドしてくれません |
ここに来て分解作業もラストスパートに入った感じです。 5月末までにはボディとシャシーを除くすべてのパーツを取り外し、その上で足回りだけを一旦組み付けて、そして全塗装に出します。 まずシートやカーペットなど、室内のパーツ類の取り外しを行いました。 シートガイドのボルトを外すにはガイドをずらしてボルトの頭にラチェットのコマを入れられるようにしなければいけないのですが、このスライド機構が固まってしまっており、シートに座って前後に移動させようとしてもほとんど動きません。 やむなく、まずはシートをガイドから取り外した上でスライド機構の端をハンマーでコンコン叩いてずらし、なんとかボルトの頭を出すことができました。 そのあと、カーペットを剥がし、サイドパネル、リアパネルも取り外しました。 パネルには薄汚れたブルーのシートが貼ってはりますが、黒のシートに張り替えることにします。 続いて幌を取り外し、骨組みもボディから外しました。 骨組みも所々錆びが浮いています。これをどこまで綺麗にするか・・・ ま、それは後で考えよう。 最後にシートベルトの機構も取り外し、車内はすっかりガランとしてしまいました。 ドアの内側のパネルの取り外しもやりました。 このパネル、例によって紙でできてます。 こいつは交換する予定なので、ベリベリと引っぺがしました。 ウインドウを上げ下げする機構やドアロックの機構等も簡単に分解できるのかと思いきや、これらは全てドアを構成するフレームの中に組み込まれています。 このフレーム自体、ボルトで組み付けられているわけではなく、溶接されて出来ているようなのでこの分解はちょっと僕の手には負えません。 幸い、このフレームに各機構を取り付けているボルトはさび付いていますが、中の機構自体や、フレーム自体は錆びもなく、良い状態を保っています。 特にフレームの下部、通常はドアの取手の隙間やウインドウの隙間等から雨水が流れ込むので、一番錆びやすい部分だと思うのですが、目視した限りでは全く錆は見られません。 一度レストアしているのかもしれません。これらの部分はほとんどこのままでよさそうに思います。 でも、ウインドウ開閉のハンドルやドアの取っ手等、メッキがかなり痛んでいんるので、せめてこれだけでも交換したいところです。 |
室内もほぼカラッポ状態に・・・ | |
取り外した幌の骨組みです | 引っぺがしたドアパネルの裏表 やっぱ紙です |
☆残りの足回りパーツ分解 | |
フロントスタビライザーをシャシーから取り外しました。 これは特に固着もなく、容易に外れました。 ただ、やはりマウントのゴムラバーは古くなっているので、これは新品に交換します。 リンクも稼動部がかなり渋い動きなので、新品に交換しましょう。 続いてステアリングラックも同様にシャシーから取り外しました。 こっちはクランプに取り付けられたUボルトの先端がかなり錆び付いており、ナットを緩めるのにかなりの力を要します。 右側のクランプは何とか外れましたが、左側のナットを緩めていると、例によってパキッとボルトが折れてしまいました。 クランプは一式、新しいものに交換することにします。 あと、以前から気になっていたサスペンションのストラットのコイルスプリングを緩める作業をようやく実行できました。 以前、スプリングコンプレッサを買ったのですが、それはスプリングを引っ掛ける爪の金具がかなり太い種類のものでした。 スピットのスプリングはピッチがかなり小さく、このコンプレッサだと爪をしっかり組み込ませることができず、途中で作業をストップしていたのです。 その後、爪の小さなタイプのコンプレッサに買いなおし、この日ようやく作業を再開できたのです。 作業は思っていたよりも簡単でした。 最初、どの程度までスプリングを押さえ込めばいいのかよく解らなかったのですが、ある程度縮んだ段階でショックの頭のナットを回してみて、緩んでくれればOKですね。 スプリングを押さえているトッププレートのボルトですが、ずいぶん細いなぁ・・・こんなんで大丈夫なんだろうか・・・ とりあえずこのボルト、結構錆びてるので、用心のため、新品に交換することに。 注意事項ですが、コンプレッサを緩める場合も締める場合も、2本を均等に緩める(締める)ようにしないと危険ですね。(説明書にもそう書いてあります) この日も緩めるときに片方だけをやりすぎたのでしょう、緩めすぎた方のコンプレッサがまだ固くしまっているコンプレッサの側にいきなり「ガツン!」という感じで滑っていき、驚かされました。 爪はかろうじて引っ掛かっていましたが、すべっていった衝撃でこの爪の引っ掛かりが取れていたら、きっとこいつがどっかに飛んでいってしまっていたでしょう。 運が悪ければ自分が怪我をするか、他の駐車している車を傷つけてしまっていたでしょう。 | 取り外したステアリングラックとクランプ |
スプリングをコンプレッサで緩めてるところ | |