トップ>Triumph Spitfire MK4 分解編>>全塗装準備 古い塗装の下は?(2003年6月)

☆駐車場のお隣さんに紹介してもらった整備工場
相模原にある理和オートサービスさんはオーナー1人でがんばってます 全塗装を依頼するのは、相模原にある理和オートガレージさんという、オーナーが一人でコツコツ仕事をこなしている小さな整備工場です。
ここは、駐車場のお隣さんのTさんに紹介してもらいました。
Tさんは、私がゴソゴソと慣れない手つきでスピットの分解作業を始めた昨年の6月頃のある日、となりのスペースに車を止めた後、興味深げにスピットの傍まで寄って来られて声をかけてくれました。
ご自身も非常に車好きで、RX7のカブリオレとベンツのワゴンの2台を所有しておられ、ラリーの経験もお持ちで、冬の北海道の雪道を奥様を乗せたRX7で時速170kmで疾走するのが大好きだと言う猛者でもあります。
アウトドアスポーツが好きで料理が得意(と言うかほとんどプロです)とのことで、私の趣味嗜好と共通点が多く、その後時々自宅マンションにコーヒーをご馳走になりにお邪魔させていただいたりしています。
そんなご縁があり、全塗装をお願いする業者さんとして、Tさんが以前から付き合いのある理和オートさんを紹介していただいたのです。
仕事も非常に丁寧で、値段も良心的とのことでしたが、何よりも車が大好きなオーナーだと言う点が気に入りました。
実際、工場までお伺いして少し話をしてみましたが、ある意味、「キッチリ」していないところがさらに気に入り、すぐにお願いすることを決めてしまいました。
昨今の日本ではビジネスライクにさっと見積り、費用と工期と納車手順をパッパと明確に提示してもらえるのが安心で「良い店」ということになるのでしょうが、私の感覚はちょっと違います。
何というか、出来上がった製品を買うわけではなく、1台の車を「仕上げて」もらうわけですから、やはり職人気質を匂わせるようなところにお願いしたかったのです。
その点では私の要望にマッチした整備工場だと感じました。(この時、作業スペースに何とメッサーシュミットが全塗装のために置かれていたのも私をその気にさせてくれました)

☆下地の状態は非常に良いとのお墨付き
で、仮組みしたスピットのボディを持ち込み、
「特に完成を急いでいる訳ではないので、手が空いた時にでものんびり仕上げていってもらえばいいですから」
とお願いし、しばしスピットとお別れしました。

2週間ほど経過し、様子を見にいってみました。
ボンネットと右側ドアの部分の塗装が剥離された状態でした。
31年を経過した車なので、きっとあちこちパテ埋めしてあるんだろうなぁと思っていたのですが、剥離された鉄板を見てみると、全くの無傷といっていい状態でした。
ボンネットの先端の部分がほんの少し、ぶつけたか何かでへこんでいるだけで、それも
「ここも中から叩いて出せばほとんどパテ埋めしなくてもいい程度のへこみですね、
全体的に見て、とても30年経ってるとは思えない非常にいい状態なんで、驚いてますよ」
とのオーナーのお言葉に思わず嬉しくなりました。
あとは新車同様に光り輝く塗装を施された車体が戻ってくるのを楽しみに待つことにしましょう!

ボンネットの塗装を剥離したスピット