トップ>Triumph Spitfire MK4 分解編>シリンダヘッド、バルブのオーバーホール(2003年7月)
☆分解したエンジンパーツを見てもらう
分解して一通り綺麗にしたエンジンパーツを持ってF自動車さんのところに行きました。
ピストンやバルブ、メタルの状態を見てもらうためです。
素人目に見た限りですが、バルブは交換したほうが良さそうだし、メタルも一部、色が変わっている個所もあるので、こちらも交換したほうがいいのでは、と想像しています。
で、ピストンも含め、一通り見てもらいました。バルブを見たところ、当たりの面が広くなりすぎており、シートカットしたほうがいいだろうとのことでした。
バルブもそれに合わせて新しいバルブを購入したほうがいいだろう、という話でした。
バルブは研磨するだけでも大丈夫らしいですが、新品を買うのと内燃機屋さんに研磨加工を依頼するのとでは費用的には変わらないようなので、新品を購入することにします。 メタルは新しいのに交換したほうが無難とのこと。
ピストンについては交換が必要な程ではなく、再利用しても問題ないだろうとのことでした。
さっそく新しいバルブとメタルをSpitbitsさんにオーダーしました。

内燃機の加工はさすがに素人では無理です。普通の自動車整備屋さんでも内燃機加工は専門家に委託しているそうです。
シートカットしてもらうための内燃機屋さんも探すことにしました。
ちなみに、シートカットとは、シリンダヘッドのバルブシート(バルブのフェイスが当たる部分)を角度を付けて削り、バルブフェイスと接触する面積を調整するための加工のことです。

バルブです。白く焼けたカーボンがこびり付いていましたが、サンドペーパーで磨き落としました コンロッドキャップです。内側のグレーのプレートがメタル(ベアリング)です
☆内燃機屋さんに加工を依頼する
ネットと月間Old Timerの記事から2社の内燃機屋さんを見つけました。
アール内燃機さんとJUNオートさんです。
どちらも価格を雑誌広告等でオープンにしてあったので比較しましたが、値段的な違いはさほどありません。
まずは自宅から近いところにある、月間Old Timer別冊のレストア入門に掲載されていたJUNオートさんを尋ねることにしました。
ここはレーシング用のエンジンチューニングやエンジンパーツを製作/販売している会社で、練馬区関町にあります。
レースをやる方の間ではおそらく有名なSHOPではないでしょうか。
もちろん、私のように普通の内燃機加工をお願いしても引き受けてもらえます。 で、7月のある日、シリンダヘッドとバルブを持ち込み、見てもらいました。

見てもらった結果、やはりバルブシートのカットが必要で、できればバルブガイドも替えた方が良いとのこと。
シリンダヘッドの面研については計測の上、歪みがあるようならばお願いすることにしました。
見積金額は、4気筒分のバルブガイド入替え、シートカットでおよそ3万円程度、面研までやるとプラス1万円強とのことでした。
ここは自宅から車で30分程のところにあり、近いということもあり、他に見積もりは取らずにこちらにお願いすることにしました。
新品のバルブは注文済みだったので、バルブガイドを追加注文します。それが届き次第、そいつを持ち込んで作業に着手してもらうことにし、シリンダヘッドは預けて帰りました。
シリンダヘッドの内側、燃焼室です。矢印の先の部分がバルブシートの当たり面です