トップ>Triumph Spitfire MK4 分解編>シリンダブロックオーバーホール(2003年8月)

☆オイルまみれの内側をサンエスKで洗浄
オイルにまみれたシリンダブロックの内側を綺麗にしたいと思います。
例によって、サンエスKに浸け込むことにしました。
ちょうど衣装ケースの大きさにシリンダブロックが納まるので、これにサンエスKを一袋ぶち込み、熱湯を注ぎました。
注いでも注いでもいっぱいにはなりません。そのうち熱湯が冷めそうになったので、適当なところでシリンダブロックを持ち上げて(もちろんエンジンクレーンで)浸け込みました。
7分目くらいまでしか浸かりませんが、ま、よしとしましょ。
一晩浸け込んだ後、引っ張り上げで汚れの落ち具合を見ました。思ったよりも綺麗になっていません。
溶液の濃度が低すぎたのかもしれません。でも、表面にこびりついていたオイルの層はだいたい取れています。
ワイヤーブラシを使って残っているオイルの固まりを取り除きました。
シリンダライナーの内側を手で触ってみましたが、すこし荒れている感じがしました。
2500番の耐水ペーパーにクレ556を少しつけて軽く研磨すると、滑らかになりました
あとは内側を洗剤を使って手洗いで細かい部分の油汚れを落とし、一通りの内部洗浄は完了としました。

シリンダブロックごと洗浄液のサンエスKに浸けます 最後は洗剤で内部を手洗い。シリンダライナーの内側も耐水ペーパーで滑らかにしておきます

☆外側も綺麗に。耐熱スプレーは耐油性のあるものを!
古い塗装と錆で覆われたままのシリンダブロック
シリンダブロックの外装も錆で覆われてみすぼらしい状態なので、当然、綺麗にします。
錆落とし用にサンダーを購入しました。"ブラック&デッカー"というメーカーのサンダーです。
結構時間がかかりましたが、一通り錆と古い塗装を落とし、耐熱シルバーで塗装しました。
が、普通の耐熱シルバーは洗浄スプレーに弱いんです。
塗装した後に誤って汚れたオイルをブロック表面に付けてしまい、それを落とそうとパーツクリーナーを吹きかけたところ、表面が少し溶けてしまいました。
こりゃいかん、と思って色々調べたら、耐油性のある耐熱シルバーを見つけました。
若干価格は高めですが、購入しました。仕上げに塗装することにしましょう。
サンダーで表面の錆や塗装を落としました 耐熱シルバーで塗装しました。結構綺麗になるもんです

☆オイルパンも錆取り~塗装剥離~塗装
かなり醜い状態のオイルパン。左上のオレンジ色の工具はブラック&デッカーのサンダー
オイルパンもやはり錆と古い塗装に覆われています。
内側は古いドロドロのオイルがこびり付いた状態でしたが、洗剤(シトラスクリーン)で綺麗に洗い落としました。
外側はシリンダブロックと同様、サンダーで錆、塗装を落とし、POR-15で塗装しました。

オイルパンは、耐熱塗料を使わなければならないほど熱くはならないだろう(たぶん)と思い、POR-15を直接塗るだけにしておきます。
シリンダブロック同様、サンダーで表面の錆や塗装を落としました POR-15で塗装しました。ビューリフゥ!