トップ>Triumph Spitfire MK4 分解編>シリンダヘッド引取り~バルブ擦り合わせ(2003年9月)

スピットの分解を始めてから既に1年と5ヶ月が経過しようとしています。
最初はここまでやるとは思っていなかったのですが、足回りの分解のためにやむなくエンジンを降ろすハメになり、その後は深みにドップリとはまりこんでしまいました。
ま、楽しんでやってますから結果的には正解かもしれませんが。(今のところ)
2003年9月で一通りの機構/機関類は分解が終わりました。分解したパーツも一部は錆を落とし、再塗装を終えました。
まだリペアしなければならないパーツも多数残ってはいますが、これから先の作業の流れとしては分解から組み立てへと比重が移っていきます。
果たして分解した時のようにうまくいくのでしょうか?
☆シリンダヘッドの加工完了
JUNオートさんにシリンダヘッドの加工をお願いしていましたが、加工の過程でちょっと問題が発生していました。
実は注文した新品のバルブですが、排気側のバルブを私のうっかりミスで、径の小さい、前期型用のものを注文してしまっていたようなんです。
新しいバルブをJUNオートさんに届けたあとで、サイズが合わない旨の連絡を受けて気づきました。うかつでしたが、再度注文し直すのも面倒だし、古いバルブでも研磨すれば問題なく使える、とのことでしたので、そうしてもらうことにしました。

結局、バルブ研磨の加工代金と新品のバルブの金額は変わらなかったのですが、ま、資源の無駄使いはやめよう!ということで納得。
この日、仕上がったシリンダヘッドを受け取りに行きました。
う~ん、銅製のバルブガイドだけが妙に美しい・・・
シリンダヘッドは多少、歪みがあったらしく、面研も行ったとのこと。0.15mmの研磨だったそうです。なんと微妙な世界なんでしょう、、、

で、加工代金は、下記作業一式で締めて約45,000円でした。
・シートカット 4気筒分
・バルブガイド入れ替え 8本
・バルブ研磨 4本
・ヘッド面研
新品のバルブとブロンズ製のバルブガイド
新しいバルブガイドが打ち込まれたシリンダヘッド
☆バルブの擦り合わせに挑戦!
バルブの擦り合わせを行いました。
ホームページで探してみると、私のような素人の人たちが結構擦り合わせをやってるんですね。色々なページで作業の様子が公開されていました。
それを参考にしながら、まずは細めのバルブコンパウンドを使って叩いて擦り擦り、叩いて擦り擦りって感じでしばらく(15分位かな?)擦り合わせ、バルブの当たり面を見てみました。
細い幅で研磨の跡ができています。
バルブの元の面自体は艶があるのですが、研磨した部分は色が変わるというか、艶が無くなっています。
光明丹をバルブ側の当たり面に薄く塗り、バルブシートに押し当てて当たり具合を見てみました。
確かに色んなホームページに載っているように、当たり面らしき幅で光明丹がバルブシート側に付着し、その意味では当たりは出ているのかもしれませんが、どうも納得いきません。こんなに安直なはずはない・・・
何しろやったことがない作業なので、"正解"を知らないだけに困りもんです。やはり専門家に教えを乞うことにしましょう・・・

新品のバルブ。フェイスは無傷です。 少し研磨すると一定の幅で研磨跡ができましたが・・・