トップ>Triumph Spitfire MK4 分解編>全塗装はどうなっちゃうの?!(2004年01月)
☆ディスク回りの組み付け完了!デスビも綺麗になった!
グリスをハブの内側にたっぷり(空洞が埋まるまで)塗りました。空洞をグリスで埋める意味があるのかなぁ、と思いつつ、色々調べるとどうもそのほうがいいらしい。ベアリングにも塗りつけ、トラニオンの内側にも注入した上でディスク回りを組み上げました。
ディスクローターも新品(レストア着手直後にSpitbitsから購入しておいたもの)に交換です。
画像のように綺麗になりました。これで問題を起こさず駆動してくれるのかどうかは全くわかりません。
もちろん、手で回したりするぶんには何ら問題ありませんが、実際にエンジンが動き、ある程度の速度で車重を支えながら長時間に渡って駆動する場合に問題が起きないか どうかはやってみなければわかりません。
ま、後のお楽しみ、ということにしておきましょう。

ディストリビュータも、錆を落としておいた状態からさらに磨き上げ、シュワールの防錆クリアースプレーを吹き付け、組み上げました。
ディスク回りのレストア前とレストア後。撮影の角度は違いますが、これ、間違いなく同じ車で~す!
ディストリビュータのレストア前とレストア後。
☆や、やめろぉ~!やめるんだぁ~!
またしてもよからぬ考えが頭をよぎり始めました。
スピット本体は年末に仕上げのために理和オートさんに再度持ち込む予定でしたが、それまでに当方の作業、シャシーのリペアは完了しそうもありません。
また、どうやら理和オートさんの作業予定(年内にたまっている作業を終わらせ、正月休み中にスピットを仕上げる)も遅れが出そうな気配。 そうなると、またさらに塗装の仕上げは遠のいてしまうかも・・・

一方で、当方の作業の必要性から、シャシーの一部(筒状になった構造の内部)へのPOR-15塗布のためにエアーポンプを購入済みで、スプレーガンも購入する予定です。
また、放置スピットからトランクを失敬してきて、塗装の剥離もやってみました。とっても簡単に剥離できたのは意外でした
これまでに色々と細かいパーツの塗装も経験してきて、少しだけ塗装のコツも解かりかけてきました。
ん?ん~?、そうなんです、ひょっとして自分で塗装するのも有りか、などとよからぬ考えが浮かんできてしまったんです。
塗装については何しろ綺麗に仕上げたい、という思いが強かったので、最初から業者に依頼するつもりでした。 自分でやるには塗装の腕はもちろんのこと、ホコリを被らないため、また回りに迷惑をかけないためにも少なくともガレージは必要だし、塗装の道具も必要、色の調合も素人には無理、と言うことで、そこまではやれない、と思っていたのです。
ところが、ここにきてよく考えてみると、一応、パイプ車庫とはいえ、塗装スペースを囲う環境はできました。エアーポンプは買ったし、スプレーガンも購入予定。サンダーも買いました。色の調合もメーカーに頼めば用意してくれるサービスもあるらしい。あとは腕だけ(もちろん、これが一番大事)。
しばし心の中で天使と悪魔が囁きを交わしました。でもこうなると天使は悪魔を止めることは不可能。哀れ天使はあえなくノックダウン。いつものように悪魔が勝利の微笑を浮かべた次の瞬間には、私はAmazonから中沖さんの書いた書籍、「クルマ&バイクの塗装術」の注文ページをクリックしておりました。
はぁ~、いったいどうなっちゃうんだろ・・・(と思いながらもなぜか私の顔はニヤついておりました。知~らないっと!))

その後、自家塗装を考慮して発電機を購入することにしました。エアーポンプに使うには、700W以上の出力容量を発電する発電機が必要。 新品を買えば10万円くらいはしてしまいますが、Yahooオークションで中古を28,000円で落札しました。

近くのホームセンターで購入したエアーポンプ。12,300円 購入した発電機。ブランドはコマツですが、実はスズキのOEM。何とこれもOHVエンジンです。
☆塗装序説。塗装の神様の書いた本
Amazonに注文しておいた中沖満さん著の「バイク&クルマの塗装術」という本が届き、興味深く読ませてもらいました。
何よりも車が好きな著者が、昔ながらの職人さんの気質で長年に渡って”塗装”というひとつの道に情熱を傾けてきたことが読み取れ、感銘を受けると共に大変勇気づけられました。
単なる「ノウハウ本」というよりも、"塗装エッセイ"、"塗装人生訓"的な要素を強く感じさせてくれる本でした。(ってちょっと誉めすぎ?)
でも、私としては困ったことに益々「自家全塗装」への思いが強くなってきてしまい、どうにも止められそうにありません。
かといって、やはり「綺麗に仕上げたい」という思いも強く、自家塗装によってその思いが砕かれてしまっては元も子もありません。
なので、やはり「試し塗装」を実行し、その結果によって全塗装を自分でやるか、当初の予定通り業者に依頼するかを最終的に決めようと思います。
試し塗装の対象物は、不要になったトランクリッドです。
さっそく塗装に必要なブツを色々と買い揃えることにしました。(あ~またおこづかいが減っていく・・・)
スプレーガン
プロもご愛用、アネスト岩田のスプレーガン。最近の流行りは"重力式"と言って、塗料タンクがガンの上に付いているタイプなのですが、少しヘソの曲がった私は従来の方式、タンクがガンの下についているタイプを購入しました。その理由は下記の3点です。これは中沖さんの本にも書いてあったことなのですが、なるほど納得、と思い、従来式にすることにしました。
①平らな場所ならどこにでも置ける(重力式だと、どっかに引っ掛けたりしなければならない。私の作業場所を考えるとこれはメリット大)
②タンクの容量が大きくできる。重力式はタンクがガンの上にあり、あまり重いとバランスが悪くなるので、タンク容量も小さい
③上の②に関連しているが、従来式の方がバランスが良いので、塗りやすい(塗っても疲れない)のではないかと推測した。これはやってみたわけではないのであくまでも推測だが・・・