トップ>Triumph Spitfire MK4 分解編>リアドライブ周りの分解は一筋縄ではいきません(2005年01月)
☆ハブが抜けない・・・
シャシーを引っ張り出したのはいいけれど、錆と泥に覆われた状態を見てため息をついているだけ、という日々が続きました。
が、これではイカン!、と、1月に入ってからシャシーのレストアにとりかかることにしました。

まずは泥と油の汚れにまみれたリアの足回りの分解に着手しました。ショックやらドラムプレーキ、リジットなどを外し、難関と言われるリアハブの分解に挑戦することにしました。
まず必要なのは道具です。リアのハブはかなり固くシャフトに組み付いており、そう簡単には外れないそうです。
工具ショップのストレートさんで見つけたハブ抜き専用プーラー、8130円也。これすら強度的に大丈夫かなぁ・・・と思ってしまいます。 ハブの強度を考慮し、プーラーの組み付けはドラムを被せてから行いました。
大きめのモンキーレンチでナットを掴み、ギリギリと締め付けていきます。もう固くてこれ以上締らない、というところで、プーラーのナットの頭をハンマーでガツン!
想像では「バンッ!」というような大きな音とともにハブは抜けてくれるはずだったのですが、残念ながら駐車場に響いたのはハンマーで叩く金属音だけ。何度か緩めては締めなおし、ということをやってみましたが、結果は同じ。 あまり無茶をやってハブを傷めてしまってはM菱自動車のような事故にも繋がりかねない。

どうしようかなぁ、、と考えましたが、ハブを抜きたい理由は単にドラムやバックプレートやらなにやら、ハブの回りのパーツの錆落しや汚れ落し作業をしやすくしたいからだけであって、ハブ自体に何かガタが来てるとかっていうわけではありません。
綺麗にしたいためだけにリスクを冒してハブを抜くなんてバカげたことのような気がしてきました。
何よりも、そのことによってMK4の組み立て完成時期がどんどん後ろに延びていくのがイヤだという気持ちが強くなってきました。
ここは妥協して、多少やりずらくとも組み付いた状態のままでハブ回りを綺麗にしよう!と割り切ることにしました。
で、デフとユニバーサルジョイントの結合部のところからユニバーサルジョイントごと左右のハーフシャフトを外し、それぞれをリペアしていくことに。

工具ショップのストレートで買ったリアハブ専用プーラー リアのハブですが、こいつが簡単には抜けてくれません


ハブの強度を考え、ドラムの上からプーラーを組み付けます 結局ハブ抜きは断念、ハーフシャフトを外しただけ


☆シャシーの一部をPOR-15で塗装
ハーフシャフトも外し、あとはデフを外せばシャシーだけの状態になりました。にしてもシャシー後方の錆や泥、油の汚れは相当なもの。眺める度にやる気が失せそうになります。そんなマイナス思考を打ち消すために効果的なのは、ちょっとでもいいから「作業が完了した!」という満足感を味わわせてあげることです。
シャシーのフレームの一部分の錆/汚れ落しが完了していたので、ここだけでも塗装してしまうことにしました。
プレソルベントで綺麗に脱脂をしてからPOR-15を刷毛塗り。醜い車体が少しでも隠されたことによって少しの満足と「残りの部分も綺麗にしなければ」というやる気が出てきます。
この調子で次回はデフとハーフシャフトとハブ回りを綺麗にするぞ!

シャシーの手前は錆も汚れも一通り落としてあります 一部分だけでも塗装してちょっと綺麗に。これで少しやる気が取り戻せます