トップ>Triumph Spitfire MK4 分解編>デファレンシャルギアボックスのお掃除(2005年03月) |
☆シャシーから降ろす | |
デファレンシャルギアボックスをシャシーから分離しました。いくつかのボルトを抜けば比較的簡単に外すことができます。で、外したギアボックスを作業台の上に乗せて眺めることしばし。 何しろ外側はオイルや泥汚れで悲惨な状態なのでこいつをまず綺麗にするとして問題はその後。 どこまでリペアすべきか、ということで少し頭を悩ませました。 ブッシュやガスケットは当然交換するとしてベアリングなどはどうすべきか? ガタがきてるようなら交換せねばならないだろうけれど、特にそこまでの問題はなさそうです。 なによりデフなんぞは素人が下手に分解するととんでもないことになりそう。 そうしよう、ブッシュとガスケット、それに錆のひどいボルトやナットを交換することを前提にまずは汚れ落しから着手しました。 洗浄用のブラシとワイヤーブラシをプレソルベントに浸してからギアボックスの外装をとにかくゴシゴシゴシゴシ。 結構汚れの層が厚くて大変でしたが、裏側(ひっくりかえして)まで一通り汚れを落とし終わりました。 あとはブッシュとガスケット、ボルトを買って交換し、POR-15を塗っておしまいだ!と思っていたのですが、アウトプットシャフトを手で回しているとなにやらシャリシャリと音がするようになりました。 どうやら洗浄過程で泥がシャフトのシールかベアリングの間に入り込んでしまったようです。 さらに、ガスケットを交換するためにはアウトプットシャフトを抜かなければならないことがわかり、 どっちにしろシャフトを抜く必要が出てきました。汚れについてはシャフトを抜いてベアリングの内側から洗浄してしまおう。 | |
デフを外し、すっきりしたシャシーのリアフレーム | 取り外したデファレンシャルギアボックス全景 |
油まみれの泥の層は結構な厚さです | デフの裏側。オイルびっちりでございます |
泥とオイルを洗浄し、ワイヤーブラシで錆と古い塗装を落としたところ | |
☆ギアケースの分解 | |
ガスケットを交換するため、まずはアウトプットシャフトを抜くことにしました。 作業は特に苦もなくできました。片方4本のボルトを六角ナットで緩めて抜き、 シールハウジングプレートをぐりぐりとこじりながら引っ張るとスポッっという感じで抜けてくれました。 続いてピニオンシャフトのボルトを抜きます。このボルトのサイズは29インチとかなり大きいです。 こりゃあ買わないとないか?と思っていたらなぜかこのサイズのラチェットのコマの手持ちがありました。いつこんなの買ったんだっけ? シャフトが回転しないようにフランジの穴とマウンティングプレートを止めているボルト穴にバールを突っ込み、緩めにかかりました。 が、かなりのトルクで締まっており、足に体重の乗っけてなんとか緩めることができました。 あとはギアケースの8本のボルトを抜けばケースをすんなり分離することができます。 | |
シールハウジングプレートのボルトを緩めます | ボルトを抜けばプレートは抵抗なく回転します。プレートごと引っ張ればシャフトが抜けます |
手前右側が引き抜いたアウトプットシャフト | 続いてピニオンシャフトのボルトを抜きます。このボルト、29インチもあります。 |
シャフトが回転しないようにフランジの穴とマウンティングプレートを止めているボルト穴に バールを突っ込み29インチのラチェットレンチで緩めます | フランジの内側には予想通り泥&オイルが入り込んでました |
こいつがデファレンシャルギア。複雑怪奇な構造ですぞ | リアケースの内側も古いオイルがこびりついています |